ヴェネツィアについての本といえば、ヴェネツィア本島を中心とした歴史や文化の紹介が多いが、この本は少し趣を変えている。
ヴェネツィアのかつての植民地となった地域を実際に巡りながら、帝国としてのヴェネツィアの歴史を振り返るという内容になっている。
ヴェネツィアが、”帝国”というと始めはピンとこなかったが、読み進めていくうちに、かつては、イスタンブールから、クレタ島やアドリア海沿岸を支配していた、ヴェネツィアの帝国としての側面が見えてきた。
モリスによれば、ヴェネツィアの支配は、他の帝国とは違い、完全に経済的な目的に限られてもので、その他の文化や宗教的な支配ではなかった。しかし、その支配は過酷で、支配される方からしてみれば、ヴェネツィアは、招からざる客だった。
第4次十字軍のどさくさに紛れ手に入れたイスタンブールから、徐々にヴェネツィア本島に向けてモリスは旅を続けていく。それは、同時のヴェネツィア帝国が、オスマントルコの攻勢を受けて、その領土を徐々に失っていく、没落の歴史を辿ることでもある。
現在の風景から、過去の出来事や事件を回想する。歴史の楽しみ方として、これ以上のものはない。その楽しさを、十分に味合わせてくれる、好著だ。
歴史学の危機が叫ばれているが、こうした歴史の味わい方は、これからも、決して絶えることはないだろう。
Usually I expect the topic of Venice as history and culture of Venice island itself. But this book tells us about Venice as a empire. Venice ruled broad region from Istanbul to Adriatic sea. Morris traveled these area and looked back to the age of Venetian empire.
As Morris, Venice ruled these areas only for economic benefits and did't touch to cultures and religions.
The history of Venetian empire is also the history of Venice's defeat by Turkish. I enjoyed the journey so much. This is one of best way for enjoying history.
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